関西呼吸器感染症懇話会

11/15にありました。ここに書き込むのが遅くなりました。この会には久しぶりに参加しました。
今日は30回記念と言うことで2つの特別講演がありました。19:00-20:45が伸びて終わったのは21:30頃でした。
一つ目は演者は筑波大学附属病院 ひたちなか社会連携研究教育センター教授の寺本信嗣先生の「誤嚥性肺炎の治療について」です。
#VFで異常がなくても肺炎は起こるし、誤嚥は起こっている。
#夜間の不顕性誤嚥の検査は基本的に不可能。
#口腔内のmicro aspirationはcommon。
誤嚥性肺炎は嚥下障害+α(眠剤とかインフルエンザ)
誤嚥はしているが肺炎にならない人もいる。
#嚥下リハは予防効果はない。口腔エアがいい。
#胃瘻を造設しても肺炎は起こる。ガスモチンの投与で死亡が減る。
#ACE阻害剤で肺炎死亡は1/3になる。アジア人にはよく効く。
#プレタールは脳梗塞後の肺炎を減らす。
#年をとったら眠剤は減らすべし。
#胃切除後の肺炎は多発性・末梢性。
もう一つの特別講演は大阪市大の臨床感染制御学 准教授である掛屋弘准教授で演題は「肺アスペルギルス用の診断と治療」サブタイトルに「したたかなアスペルギルスとどう戦うか」とありました。印象に残った分だけ書き残します。
#多くの人は毎日数百以上のアスペルギルスを吸い込んでいる。
#ABPA−aspergilloma−CPAIPA
#A.fumigatusの形態的な分類には限界がある。遺伝子情報での分類になる?
#ガラクトマンナン抗原は早期診断に有効。
#          aspergilloma CPA IPA
抗アスペルギルス沈降抗体 +        +/− +/−
ラクトマンナン抗原 −     +/−   +/−
β-Dグルカン −        +/− +

後半の講演は耐性化のメカニズムでしたが、難しすぎてわかっていた人は少なかったのではないでしょうか。抗真菌剤についてもいろいろ聞きましたが、メモがなくなっていました。紛失しました。