「街の本屋」と「ネットの本屋」

ボクが本を買うのはネットと街の本屋さんはだいたい半々になっています。雑誌はまず街の本屋さんです。それも家の近くになります。だいたい月に3回から4回ぐらい街の本屋さん行っています。その他の本も手にとってぱらぱら立ち読みして買おうと決めるような本もあります。専門書や小説の多くはAmazon丸善で買います。
でも、街の本屋さんのあの雰囲気はいいですね。いろいろな本がいろいろな配置で置いてあるのはわくわくします。山積みの本はいったい何だろうとか思います。新刊案内の所は必ず行きます。そして文庫と新書の新刊案内も必ず見ます。
昨日テレビで今年のベストセラーをやっていましたが、一位はダントツで「ハリーポッター」だそうです。ボクはこのような夢物語のようなお話を読むには年をとりすぎました。その他多くのベストセラーの中に姜尚中氏の「悩む力」が入っていました。彼は東大の政治学の教授ですが、冷静な語り口で多くの人を魅了しています。語り口だけではなくその豊富な知識をかみ砕いてわかりやすく話してくださいます。そして討論の時に相手の方が感情的になっても、特に大きな声になったりせずに淡々と話されます。
ボクは彼をはじめて見たのは4年か5年前のテレビ討論番組「朝まで生テレビ」なのです。それ以来、彼のことが気になっていました。彼の書いた本の多くは買いました。でも読んだのは数冊です。集英社新書の「ニッポン・サバイバル」はなかなか万人向けのいい本でした。今度の「悩む力」についてはまだ読んでいません。勿論買ってはいます。
先日NHKで彼が夏目漱石について話していました。特にあの有名な三作品「三四郎」「それから」「心」について解説しておられました。
やはり、姜尚中が生まれ育った、境遇の中からの読み方があったのです。ボクにはボクののほほんとした読み方がありました。
「悩む力」についても他の作者、例えば養老孟司などが書いてもこれは中味がないものになってしまいます。やはり熊本出身で、在日で、東大の受験の時には入試がなかったといういろいろな経験をへてドイツに留学してその時漱石と本当に出会った彼はボク達とは違った読み方が出来るのですね。そろそろ「悩む力」読んでみます。